Waiting room/メイファの部屋

 私がドアにそっと近付くと、ドアの向うから微かに人の声がする。耳を澄ますとそれは断続的な女性の息遣い、しかもセックスのときのそれだと感じた。彼女の声なのだろうか?この屋敷には彼女と執事の二人だけだと言っていた。ならばこの向うではその二人が裸身を絡ませているのだろうか?
  か細かった嬌声は徐々に昂り、行為が激しさを増していくのを示唆している。私の脳裏に彼女の姿が浮かぶ。清楚だが同時に妖しい魅力を携えた彼女は今ドアの向うで裸身を晒し、快楽に身悶えしているのだろう。一度頭に浮かんだその光景は私の脳裏を埋め尽さんばかりに広がっていき、それをこの眼で見たいと言う欲望はここから立ち去ろうとする最後の理性と拮抗していた。いつの間にか私の呼吸も心臓の鼓動も荒くなり、股間はこれ以上無いくらいに隆起し脈打っている。彼女の嬌声を聞いただけだというのに、私は自らが女性との行為に臨む時もこれ程の性的興奮を憶えた事があっただろうか?

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